中国語版「魍魎之匣」(獨歩文化出版)

■■世間様ではハリー・ポッター最終巻日本語訳が出たとのにぎわいのなか、私は妖怪シリーズの中国語版を入手。
随分前に書店に取り寄せ頼んだものの、そういえば連絡来ないなーどうしたのかなーと思って電話したら、もうとっくに着いてたらしい。うわあ、クランプ匣アニメで思い出して良かった。

と言うことで、中国語版・『魍魎之匣(魍魎の匣)』と『狂骨之夢(狂骨の夢)』げとー。
これも台湾の獨歩文化出版社さんから。
魍魎の訳者は姑獲鳥と同じだけど、狂骨以降は別の人が担当してるらしい(7月に鉄鼠が出ていたが、それもまた違う翻訳者さん)。

■とりあえず、匣は匣入り。A5判くらい?
つーか匣入りと匣無しが同値段だったので、どうせなら、と匣入りを頼んだ。(他のシリーズは元から匣無し)
日本語版(私の持ってるのはノベルズ新書初版)より豪華じゃね?

キチンとしたしっかりと固い匣。フタはマグネット附き。表紙絵は厚紙で、挟んであるだけなので仕舞っておける。

で、内部はみっしり。

上・下で二冊組。移動中にも読みやすいw
ちゃんと取り出しやすいようにリボンもついてるよ。こまかい。

とりあえず開けて一番最初に確認した箇所。

青木が立っていた。
「先輩。陣中見舞いです」

木場青バナナシーンに繋がる文蔵の名言。
てか、中国語だと長いよww

例によって呼びかけのお話。前回の全開な姑獲鳥レビューも参考にして下さると助かる。
パラパラと捲ってて、今回一番の驚き。
木下が… 「関口兄」 って関口に呼びかけてたー!!(相模湖で迷子のシーン)
いや、青木も鳥口もだけど。一番木下に驚いたし、初めてこの呼びかけ使ったのが木下だったので。
多分ね『上司の友達』で目上の人なので、これを使ったんだと思うんだ。
ほら、任侠な方々の使う「あにいさん」とかそう言うニュアンスをもっと一般的に使ってる文化が中国語文化圏だと思えば良いんだけど、よりによって関口…なんか変だよ!!
鳥ちゃんなんて、普段はちゃんと「関口老師(先生)」って読んでたのに、敦ちゃんを紹介して貰うときだけ「関口兄」とか言っててなんか可笑しかった。たしかあのときも原文「関口先生」じゃなくて「関口さん、こちらの方は?」とか聞いてたよなw
でも木場と青木のバナナシーンでは普通に「関口先生(関口さん)」って言ってたw
第三者として言うときには親しみを入れないクールな文蔵ww(なのか、これが当たり前なのかはよく判らないが、なんか青木様っぽい感じがした)

木場が頼子に「小妹妹(おじょうちゃん)」って言っててなんか可愛かった。木場が。
発音がね、シャオメイメイって言うんですよ。木場がそう発音するかと思うと、めちゃくちゃ可愛いw

あ、加奈子の頼子に対する呼びかけは、一番最初の「楠本君、一緒に帰ろう」のときだけ「楠本同学(クラスメイトに対する敬称)」で、後は「楠本」だった。まあ中国語で友人は基本呼び捨てだからねー。(狂骨でも「亮さん」は「亮」って呼び捨て。これは「亮兄」のほうが微妙だけどよかったな…)
でもあの「楠本君」が好きだったからニュアンスが違ってて残念。かといって「老妹」も変だしなー。「盟妹」?でも対等なんだから妹とかは違うよなー。うーん。

狂骨では、長門さんの呼ぶ「修さん」と降旗子供時代の「修さん」が同じ「阿修」でなんか可愛いんですけど!!
やんちゃっぽいよね阿修!(子供時代にはピッタリなのだが、長門さんが読んでると思うと…!愛でてる感が!)
あ、魍魎での里村先生は「木場老弟」って言ってましたー!おとうと…!まあ普通に「木場君」って意味だけど、なんか笑えた。増岡さんが雨宮に対しても「雨宮老弟」だしね。

うわーこれ以降の訳で、邪魅の時の文さん・圀もちょっと期待。
たぶん「阿文」と「小圀」だろうなww木下カワイソス。
あ、ちょっとまて。郷嶋の文蔵専用殺し文句・「坊や」って…直訳すると「小孩子(シャオハイズ)か男孩子」「小朋友(シャオポンヨウ)」…。
小朋友とか郷嶋に青木が言われるのいいかも。たぶん小孩(子)だろうけど。妄想は膨らむw

とりあえずこんな感じ。
これから本文堪能してきます。それから改めて。
中国語で読むと、舞台が本当に中国っぽく思えるから不思議だww
木場は生粋の北京っ子で。北京語(not標準語)でちょう巻き舌!江戸っ子も巻き舌だからちょうど良い。文蔵はいつもは普通語(標準語)しゃべるけど、たまにやや東北訛りー。
(個人的には下手に原作レイプされるより、もう舞台変えてパラレルで中国清朝か微妙だけど民国時代あたりに突っ込んでしまった方が良いとさえ…思ってしまった。…引きずってるなアニメ話!)
なんか別の作品を読んでるような、そうでないような面白い感じ。
そうそう、うへえは音訳でしたww






















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