関口が理系なのに出征したかを推測してみる

正直、仮定にしか過ぎん憶測の話(きちんとした資料は探してません)ですが、リアリティありすぎ。
まあでも基本MMRなみのあれなんで。


・基本的には理系だと徴兵猶予適用なので、戦争には行かなかったはずなのですが、関口みたいなケースはママあってしまう仮定も出来るわけです。
正直、昨今の年金問題を考えて頂くといいわけで、ヒューマンエラーだのなんだのの以前に、お国は基本が取り立てがっぽり・利益配当にはシブチンの構図を…考えざるを得ないですわ。

 それは冗談としても、当時の切迫した状況では一人の成人済み男性がいた場合、彼の理系研究における成果という将来性よりも、消耗戦への戦力投入という現実性を優先してもおかしくない。
猶予とは許されているだけであって、行ってはならないと言うわけではないですし。志願なら文系理系とか、学生とか関係ないしね。

 本当に戦争へ行って死なれちゃ困るっていう人たちは、社会人なら召集延期制度、特別召集解除制度、臨時召集延期制度、入営延期制度、召集要考慮制度等の諸法令で確保していたし、学生はすでに優秀な科学技術者の卵を「大学院又ハ研究科ノ特別研究生ニ関スル件」で確保しているのでした。
 言い方悪いけどしょうがない。

・10年20年単位の長期間戦争を想定しているわけでないので(その証拠に、文部省令で一年一年区切って戦時短縮のための法律を出してる。長期戦なら、そんなめんどくさいことしないで一括でやるよな)、国力温存としての理系技術者の卵を保護はするけれど、現実を踏まえてそこから漏れてしまうものについては、昨今の戦力情勢を踏まえ即戦力としての期待をかけることはやぶさかではないって感じでしょう。
「あー…こいつ徴兵猶予か。でもそんなの関係ねえし」的な。
 とにかく補充兵を集めることを命令された徴兵課の人たちも必死なんで、理系学生の一人や二人まぎれてても、現実に必要だから!とか名簿の訂正めんどくせえ、とかノルマ必死ですとか、賄賂貰って名簿から消した分の補充しちゃえーとか(実際あって、発覚したものはちゃんと刑罰を受けています)、もうそんな感じだったんじゃないか、なんて考えられるわけです。

 関口の言う「なぜか出征」は現実ありそげなんで、ある意味かなり時代性が感じられて、言い設定だなあ…なんて姑獲鳥読むたび一人で勝手に思ってます。



・と今まで語ってきたのも、ソース:うちのじいちゃんって話なんですが。
 じいちゃんも、兵役検査行って体弱すぎなので丙種合格(現役兵には向かないので、検査当時は兵隊として徴兵できなかった)になっちゃった上に、関口と同じ理系学生でした。
 当然、軍とは無関係と思ってたんですが、でも後でいきなり陸軍から来い(赤紙で出征、と言うわけではなかったそうだがキチンと文面の出頭命令)って言われて行ったら、徴兵猶予学生+丙種合格って軍隊にしてみたらとんでもない奴だと行った先でわかり、向こうから呼んで来たくせに「使えねえええ!」って軍人に殴られて帰ってきたらしい。理不尽だね。
(その後小学生より体力のない、小学校の代用教員になる。遠足で倒れて教え子のこどもたちに助けてもらったとか、彼は戦争と違うステージにいたそうで…) 「一発だけなら誤射かもしれない」ですけれど、誤射しまくり。

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