ほろ酔い文蔵のいたづら



いちゃいちゃな(青)木場青。
精神的にはガチ青木場なんだけど、物理的には木場青が好みです。
木場にはときめき乙女すぎて駆け引きすら考えてないのに先輩は見事に引っかかってればいい。

青木が酔っ払って寝ちゃって木場が担いで家に帰ってきたあとに目が覚めた文蔵が甘えちゃえばいい。酔っ払って大胆になれば良いよ文蔵!!よってなくても文蔵は結構いろいろやるけどねww
木場の顔中にキスをふらせて、すごく幸せそうにすればいい!


「先輩…せんぱい…せんぱい…!」
青木は、ほろ酔いの温かな身体で木場へ身を寄せ、彼の足を跨ぐようにして身体を密着させると、呟きながら耳元や目尻、頬や額に優しい接吻を繰り返しては、幸せそうに微笑む。彼らしく、どこまでも丁寧に生真面目なその接吻は、唇が触れるごとに木場へ甘い痺れのようなものをそこから与えるのだ。ちゅ、ちゅ…と夜の下宿に小さく響いた。
「なんだよ…わかったからよ、どうした」
酔っぱらいの戯言として鬱陶げな声で答えていた木場だが、その甘い痺れに捉えられるように青木の好きなようにさせているのだから心底嫌ではないのだ。嫌なら、とうに一度目で払い落としている。
「ん…なんでもない、です。呼びたくて」
ちゅ、と微かな音と共に木場の鼻先に柔らかな感触が羽のように触れた後、はあ…と嬉しげな吐息を漏らして青木は顔を上げた。木場の眼前には満ち足りた満面の微笑みで青木がその童顔を見せていた。木場を見つめるその瞳は、あまりにも澄んでいて、木場に対して何事の曇りもない。木場はこういう時の青木の瞳も苦手である。気恥しさでいっぱいになるからだ。
「馬――鹿が。うるせえよ。何度も呼ばなくたってここにいらァな」
目を逸らした木場が、ぐい、と青木の腰を自分の方へと更に寄せる。その言葉と行動の矛盾さに、木場らしさを感じて青木はますます一層笑みを濃くした。
「でも、呼びたいんです。何度呼んでも、足りないんです」
いやですか――?
青木の瞳が物言わずに問うてくるので、木場は眉根を寄せてバツの悪い顔をした。
「甘えやがって――しょうがねェな。好きにしろよ、クソガキが」
ため息混じりにつぶやかれた言葉に、くす、と可笑しそうに肩を揺らした青木は「相変わらずですね、先輩。かわいいなあ」と囁いた後、また木場の顔へを接吻を落とし始めた。
青木の囁きに「なにがかわいいだコラ」と言いかけた木場だったが、頬に落とされたキスのくすぐったさと甘い痺れに言いそびれてしまった。しびれが、体の奥に熱を帯びて滾る。
ぎゅ、と木場の頭をかき抱いた後、また接吻を繰り返す。ちゅ、と微かな音は二人に実際の音よりも大きく聞こえる。
額へと接吻をし、酔いと幸せで童顔を火照らせた紅顔を見せる青木の腕を木場が掴んだ。少し不思議そうに首をかしげてみせた青木の耳元へ、木場は大層言いにくそうに眉根を寄せて唸るように囁いた。
「あんまし――…煽んじゃ、ねえ」
少し掠れたその声に、孕んだ熱の厚さと切迫さで身が焦がれるように痺れた青木はふるり、と身を震わせた。
「そんな――してないですよ。甘えてはいますけれど」
震えを抑えて、可笑しそうに顔を綻ばせた青木は、一重の瞳を細くして笑みを濃くしたが、それは木場にとって生真面目に婀娜っぽい、艷めいているのに素直な、矛盾した印象を与えた。木場は、それに囚われたままである自分を意識しながら、それでもその事実は気恥ずかしくてたまらない。しかし動揺している自分の内面を青木のその澄んだ眸が見つけないように、ことさら渋面をつくって言葉を吐き出した。
「馬鹿野郎。そういうのを煽ってるってんだよ」
全部言い終わる前に、青木の顎を捉えて深く深く接吻してやった。甘い青木の唇を貪り、舌を絡めて口中を愛撫する。はあ、と唇を離すと銀糸が引いて、つう、と消えた。それに恥ずかしさを覚えた木場が慌てて自らの口を腕で乱暴に拭き、慌てて青木の顔を見れば、木場は怒ったように顔を歪ませた。
「なんでえ――そのつらァ」
微笑ましそうに、青木は木場を見つめていたのだ。赤くなる頬を書くすようにしていた木場の腕の間を縫って、青木はそっと木場の頬へ触れると素早く耳元へ軽い接吻を落とした後、子供のように笑って云った。
「いえ、先輩って可愛いなあ――って」
「――手前が、その面で言いやがるか」
云い様、青木を柔道の要領で畳へと押し倒して縫いつけてやった。音に反して、青木は全く痛みを感じなかった。だから青木は驚いたのだけど、すぐに木場の気遣いが嬉しくてことさら喉を鳴らして笑った。
「やっぱりかわいい」
「うるせえよ馬鹿野郎」
クスクスと笑う青木の上へのしかかったまま、青木の形良い唇をもう一度塞いで笑いを飲み込んでやった。木場の背中へ青木の腕が回る感触を合図に、接吻の角度を変えると青木が微かな鼻に抜ける吐息を漏らし、木場は青木のネクタイを解いた。しゅ、と衣擦れの音がした間も吐息は切れ切れに続いた。




青木主導のようで木場のやりたいように、美味しくいただかれてしまえばいい。

下のは加工前画像。コッチのほうがかわいいかもしれない。色とかが。木場がすごい切羽詰った顔になって嬉しかったwww


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