うしろめたさ

一部不快な描写もあるやも知れません。





 紅葉も色づく深い秋、そして更に朱が増す夕日が焼けるわずかな秋の時間に、かの人は来訪した。



 そのとき青木は、派出所の中で同僚の香椎らと談笑していた。
 あと3日を残し、青木は正式に警視庁本庁・捜査一課へと復帰する。
 昨日辞令が小松川署に届いた。
 そうしてみると、ここ派出所の巡査生活も悪くはなかった。あの江戸川端で始まり大磯で終わった事件を除いては。
「…でね青木さん。本庁戻ったら、本庁ツアーしてくださいよ」
「ツアーって…。まあ紹介位ならできますけど」
「やった!俺一回行ってみたかったんですよ」
 同僚の香椎と匂坂が、能天気に青木に提案している。
 そんな若人の様子をほほえましそうに部長が笑っている。

 そんな平凡な、平和なひと時だった。
 
「おい、樹ノ本派出所はここか?」
 かつん、と靴音がして男の低いが良く通る声がした。
「はーいはいはい。そうですよー、樹ノ本派出所です。なにかありましたかー?」
 香椎が朗らかに対応する。
 それに続いて、青木たちも扉のほうへと視線を合わせ、そして意外な人物を目にすることとなった。
「青木文蔵巡査、いるか…?」
 男の声は最後まで明瞭には続かなかった。
 ひょい、と青木が顔を上げて扉のそばに立つ男を認識したとき、その視線に気づいた男が青木本人を捕捉したからだった。
「さ…郷嶋さん?」
 蛇のような目。ざんばらの髪の狭間から鋭い眼光が眼鏡を通して見える。
 郷嶋郡治。
 公安一課四係。
「よお」
 低く絞り出された声は、青木の耳から体内へ痺れのようなものをもたらした。
「ど、して、ここに?」
 なんだか動揺してしまい、青木は扉の前に走り出ると、かなり間抜けな疑問を出した。
「ちょっと顔貸せ」
 疑問には答えず、郷嶋は青木の目を射たままに言う。
「顔貸せ…って、第一僕は勤務中ですし」
「もうすぐおわんだろ」
 いきなり現れた相手に、青木は少しむっとしながら答えたが、すげなく返された。
 まあ、勤務自体はもうすぐ終了なのだが。
 …なぜ知っている。
 青木は疑問に思ったが黙っていた。
「あ、あの。どちらさまで…。青木さん、知り合いの方ですか?」
 青木と郷嶋の間に、入れられて放置されていた香椎が遠慮がちに郷嶋に訊く。
 まるで叱られた学生が教師を見るように、伺っている。
「本庁公安一課、郷嶋だ。怪しいもんじゃないよ」
 ふん、と鼻で一笑し、郷嶋は黒い手帳をひらいて香椎に見せてやる。
「こ公安ん?」
 香椎は奇妙な声をあげた。
「青木、行ってきなさい」
 いつのまにか、部長が傍に来ており、のんびりした声で言った。
「もうすぐ交代員も来るだろうし構わんよ」
「部長…」
 情けない声が青木の口から漏れた。
「じゃあ、いくぞ」
 がし、と腕を捕まれ半ば、勾引(かどわかし)のように青木は強引に派出所から
連れ出されてしまった。
「わ、わああっ」
「あ、青木さん?!」
 扉をくぐったとたん、秋の赤い夕日が青木を強く照らし、青木の周りは赤一色になる。
 目を思わず瞑る。
 香椎の驚いた声が遠くに聞こえた。
 と途端に、ばふっとしたたか顔を打ち付けて青木は驚いた。
「おいおい、確乎り歩けよ。坊や」
 見上げれば、逆光に郷嶋の笑った歯が光る。可笑しそうに笑っていた。
 それはとても可笑しそうに、楽しそうな笑みで。
 青木は思わず、目をまん丸くさせてしばたいた。


「ど、どこ行くんです」
 そのまま腕を引っ張られるままに、青木は郷嶋の後をついて行っている。
 どこに連れて行かれるのか。
 そもそも何の用なのか。
 ここまま誘拐されるような、そんな薄ら寒い感覚が少しだけした。
「どこ行くかぁなあ」
 郷嶋は後ろの青木を見ることなく、場違いに暢気な答えを返した。
「…え、ええ?」
 青木は混乱して思わず立ち止まる。ぴん、と捕まれた腕が張った。
 その抵抗に気づいた郷嶋が、くるりと青木を見やる。
「どっか、いいとこねえか?」
 
 
 毒気を抜かれた青木は、なぜか郷嶋と二人、並んで寺の軒下に坐り、
紅葉を見ていた。
 ここは梨澄寺、樹ノ本派出所から近い寺の境内である。
 どっかいいとこねえか、その言葉から青木が思い出したのは、この寺庭だった。
 ここは寺人も少なく、静謐な場所で、青木も好きな場所だ。
 だが、なぜこの状態に置かれているのか、青木はよくわからない。
 全く意味のない取り合わせである。
 童顔の警察官と凶悪面の刑事が寺で庭を見ている。もっと言ってしまえば、ぱっと見、容疑者を連行する警官なのか、不審者に連れ去られる少年なのかすら判別つかないのだが。
 
 第一この無言の状態が気不味い。

 ちらりと横目で隣の郷嶋を伺う。
 庭に舞い落ちる紅葉を目で追う郷嶋は、先ほどの事件に見た、どの郷嶋の顔ではない。
 少しだけ、そうほんの少しだけ。
 落葉を追うその目が優しく見えたから、青木はほんのちょっぴり緊張が解けた気がした。
「あの」
「…んぁ?」
「なんのご用、ですか」
 そうだ、いったい何の用だ。
 青木は少し大きな頭をかしげ、隣に座る男の顔を見据える。
「用は、ないな」
「え…?」
 紅葉から目を離さない郷嶋に、青木は拍子抜けする。
「ど、どういうことですか?」
「青木文蔵、27歳。宮城出身。父親・文太郎と満州帰りの兄貴・文介は揃って宮城県庁職員。十離れた妹・あやは目白の高校に通う高校生。…兄貴は建国大学生でありながら、甘粕正彦の下で活動してた形跡があるな。表向きその形跡は抹消してあるが、まあ今これは関係ない。
 本題に戻すが、元・海軍第一三期海軍飛行予備學生。三重航空隊所属から台湾に転属、一度特攻機に搭乗したが、視界不良で戻ってきてるな。最終階級は准尉、台湾で終戦。引き上げ後は宮城で一時代用教員したあとに、上京。警官になった。豊島署で刑事に昇格、二七年に本庁詰めになってるな。静岡の事件で小松川所内駐在所勤務巡査にまわされた、と。三日後に、本の所属・本庁捜査一課に復帰予定」
「な…なんですか、どうして僕のこと…知ってるんですか」
 特に秘密にしていたわけでもないが、一気に自分の詳細な過去を羅列され、青木は薄ら寒くなってたじろいだ。
「んなもなぁ、お前隠してもないから知れたことだろう。…お前だって俺の過去知ってただろうが」
 それだけのことだ。
 しれっとした顔で郷嶋は言う。
「それだけ−って」
「それにしちゃあ、まっすぐ育ってるな」
 苦笑−された気がした。
 慥かに青木は自分の過去を隠蔽して生きているわけでもない。
 少し調べれば判ることだ。
「ですけど…」
 もやもやが晴れない。
「正直、俺の方の関係者の洗い出しで、念のために調べたのさ。その件で言えば、お前は全くの無関係者だったな。むしろお前って言うより、お前の兄貴の方が俺の立場的には臭いけどな。隠蔽のやり口が、妙に綺麗すぎる嫌いがある」
 そういえば…兄は満州時代のことをあまり話さない。
 当たり障りのない満州風俗などは、時たまあって昔話になれば語ってくれるが、具体的な兄自身の過去を聴いたことは、ない。
 もっともそれは、青木本人とて戦中の辛い過去を声高に言うこともないので黙っているのと同じである、と青木は思っていたのだが。
 兄は、過去の一部を抹消するような、そんな闇を持っているというのか。
「そんな…兄さん、甘粕正彦の下で活動してた−なんて、聴いたこともないです」
 ただの大学生であったはずだ。しかも軍役にもついていないと言っていた。
「−だろうな」
 聴いたことがないって言うのは、言いたくねえって事だろ。
 横目で見られ、青木は俯向いて下を見た。
 青木だって、そうだ。
 特効崩れとは言われながらも、一度飛び立って帰ってきたとはあまり言いたくない。
 それは過去が重すぎて逃げたいわけではなく、重いからこそ心に仕舞っておきたいことだからだ。
 目をしばたたかせると、まつげの音がした気がした。
「あのご時世だ。隣人が元間諜だとか、狙撃兵だとか、アカだとか、自由主義者だとか、普通の人間が普通にそう言うもんになってた時代だろ」
 頭を掻きながら、郷嶋は続けた。
「俺だって中禪寺だって、同じようなもんだ」
 ああ、陸軍一二研。
 青木は、中野の古書肆を思い出す。黒衣の男。
 

 ああ、話が脱線している。そうだ、なぜ『今この状況にあるのか』を訊きたかったのだ。
 青木はなぜか急きながら尋ねる。
「じゃ、じゃあ…何かの捜査で情報を集めに来たんじゃないんですか?」
 違うのか。
 もっとも、あの事件以来事件らしいものに僕は当たってませんから、あんたに提供する情報自体ないですけど。
 なんだか言い訳のようなことを言ってしまいながらも、青木は面食らった。
 どういう事だ。何か腹に一物持っているのか。
「どういうこともなにも、坊やから貰う情報なんざ、もうねえよ」
 興味なさそうな声音で、郷嶋は答えた。

 あの事件は仕分けが終わったじゃねえか。

 そう言って、青木の方を一瞥すると、郷嶋はスーツのポケットから縁が茶色で、真ん中がクリーム色の箱を取り出した。タバコの箱だ。女性のコンパクトのように横開きに蓋が開けられる。一本取り出して銜えた。郷嶋の吸っているタバコが、切り口が楕円形になっているタバコだと言うことを、青木はこのとき初めて知った。
 銜えしな、オイルライターを取り出し、馴れた手つきで蓋が開けられる。
 ちいさく、ちん、と響きの佳い音がした。
 素早く火が着けられ、紫煙が漂う。
 ふん。
 郷嶋は小気味よく煙を吐き出す。
「公安一課四係ッつうのはな、この世ならざるものを在るべき場所に仕分けする、仕分け屋の居場所だ」
「し−−わけ、屋?」
 ああ。
 それが俺の、仕事の名前だよ。
「戦前はな、各研究機関ごとに『仕分け屋』ってのがいたんだよ」
 山辺機関の仕分け屋が俺さ。
「研究ってのはな、長いことやってるとな、望むと望まざるとに関わらず、世に出ちゃあいけないものまで引っかかってくるもんなんだよ。もしくは−世間的にタブーなものにまで手を出さざるを得ない。それがつきもんだ」
 特にあのときは、その境界線が曖昧になってたからな。今考えりゃあ。
 遠くを見るような目で郷嶋は、紅く燃える落葉を注視る。
 そんな郷嶋を、青木は一瞬ではあったが、淡く感じた。その表現が、次の瞬間にはおかしいような気がして、青木は腑に落ちなかったが、ともかくその一瞬の氣持ちは慥かに青木の心中に浮かんだものであった。
 いったんタバコを吸い、一拍おいて郷嶋は続けた。
「だから理屈に乗っ取って、在ってはならないものを始末して、在るべき場所に戻してやるのが、仕分け屋だ」
 青木は、まったく遠い存在のように感じつつも、なぜかよく知っている気がした。
 なぜかもなにも、それは−拝み屋の仕事そのものではないか。
「それは−中禪寺さんもそうだったんですか」
「いや、あいつと俺とは−やり方が違うし、扱うネタも違う。そりゃあ、同業者もたくさんいるさ。…いたさ、と言うべきだな。ずいぶんへっちまったからな。まあ…中禪寺、あいつは事象を言葉で片づけるが、俺は実質そのものを仕分けする肉体労働者だよ」
 尤も、中禪寺は力仕事しなかったからな。だから俺が代わりに中野学校に行ったんだよ。
 そう付け加え、可笑しそうに郷嶋は笑った。
「そう、ですか」
 青木は酷くまじめに頷いた。
 ぽん、と灰を落とす。
「だから−郷嶋さんは、『しずく』を仕分けるために」
「そうだよ。結局、俺が仕分けた訳じゃねえけどな」
 あのしずくは、海に消したと、あのひとは語った。
 この世にあってはならぬものは、元の闇に戻すのが世の理ならば。しずくも波間の黒い闇に、消えた。

「その、仕分けは」
「ん」
「仕分けというのは、あんたの上−国が管理してるんですか」
 青木は、中禪寺は依頼がないと動かない、ことを思い出しながら訊く。
 俺の場合はな。
 郷嶋は苦笑した。
「だから−俺は、司法公務員なんだって」
 仕分けは個人の主観で仕分けられてはならない、ある規範にのっとって仕分ける。
「それが戦中、陸軍規律であって。今は司法規律だって事だ」
 たまたま、そうだっただけだ。
 そう言って、深くタバコを吸い、吐いた。
「他にもいるさ。俺じゃあ理解不能なものも仕分けられるやつだっている。それは、『きちんとした整合性』を仕分けるものに与えられる奴だ」
「領分には領分なりの意味があるのさ」
 向き不向き、と言うことですか。
 青木が尋ねたが、答えが返ってこなかった。

「だから坊や。俺んとこに来ないか」
 唐突に誘われた。
 青木は突然のことに、目を大きくさせて穴が空くほど、郷嶋を見る。
「…え?」
 お前は弁えてるからな。そう言う奴が、向いてるんだよ。 
靴の裏でタバコの火を消しながら、さらりと言われた。
「どうだ」
 俯向いていた顔を郷嶋が上げる。口は笑っていたが、目は笑っていない。
 本気なのだ。
 青木は感じた。
「…せっかくですけど、お断りします。僕は…刑事ですから」
 青木には青木なりの、刑事の領分がある。それを、不良先輩刑事から学んだのだ。だからそれは、青木にとって誇ることであり、守るべき規律なのだ。
「弁えてるな。そういうとこが、良いんだよ」
 にやり、と笑われてなぜか顔が赤くなった。
「な、馬鹿にしないで下さい!」
「してねえよ、坊や」
 人の悪い笑顔で郷嶋はからかう。
「坊やじゃないです、青木です」
「へえへえ。ぼ・う・や」
「な、なんなんですかあんた!…った」
 憤った青木は、不意に右目を押さえる。
 瞼の中に、ざらりとした感触が判る。
「どうした」
 訝しげ、と言うよりは少し心配したような声だ、と青木は何となく感じた。
「目、に塵芥が…」
 ボロボロと涙が出るが、まだ痛い。
 右の視界が真っ赤になる。
 青木は思わず身をかがめ、目をこする。どうしても取れない。
「そんなに無闇に擦るな。貸してみろ」
 ふ…と、影が青木の上に落ちた。と感じたと同時に肩から押され、その力に流れるように青木は後ろに倒れる。
「わ…!」
 あ、頭打つ。
 青木は、重力に逆らえない瞬間。そんなことを冷静に思う。
 がた。
 音がしたのは、青木の腰に付けられている拳銃と警棒だ。
 身体が水平になるその一瞬前、青木の人より少し大きめな頭は郷嶋の大きな手をクッションにして、板張りの床に着けられた。綺麗に切り揃えられた青木の髪が、さらりと秋の夕日に流れた。
「よし」
 逆光になっていて、仰向けになった青木からは、その上に覆い被さるような格好の郷嶋の表情は判らなかった。
 え、なに?
 青木は、左目をぱちくりさせて影を見上げる。
「手、どかせ」
 この状況を頭で認識するよりも前に、素直に青木は押さえていた手を顔から下げる。
 す、と頬に郷嶋の手が当てられる。
 青木の頬は、その手が冷たいと認識した。細く長い指が、自分の頬を這う。
 指のある場所だけ、自分の頬の熱さが変わる。
 耳の後ろに、す、と手を回されたとき、青木はびくんと弱い電流が走った気がして、両目を閉じて肩をすくめた。
「べっつに怖かねえ、ちょっとだけの辛抱だよ」
 ふ、と鼻で笑うような気配。
 そしてその後すぐに、ぐい、と左目の瞼を上げられ、一瞬だけ赤を見た。
 熱く、柔らかなものが青木の目を覆う。
 熱いものが、眼球の上に蠢く。
 青木は、それが何であるのかを認識した途端、奇妙に不可解なしびれが全身を駆け抜けていくのを感じた。赤い、赤い光に青木自身が熔けてゆく錯覚が、青木の意識を包み込む。
 その意識の中で、青木はタバコの匂いを感じる。
 きば、せんぱい。先輩と違う匂い…。
 意識のどこかで、青木は呟く。そして、小さく息を吐いた。
 そのため息はどこかしら、背徳の気配がするのを、青木は自覚してはいない。
 
 ち。
 幽かな水音がして、ふわりと影が消えた。
 赤い光が濡れた眸いっぱいに張り込み、青木は寝転がったまま、目をしばたたかせる。
 なにか、夢を見ているような、そんな淡くて果敢ない気分だ。
「どうだ」
 不意に声をかけられ、青木は現実に戻される。
 驚きで、飛び跳ね起きた。
「あっ、も…だ大丈夫です…!」
 慌てて郷嶋の方へ顔を向けると、可笑しそうに笑っていた。
 青木は、さっきの不可解な痺れの一瞬を彼の鋭い目を見た途端思い出し−なぜか頬が熱くなって目をそらした。

 はらり。
 そらした視線の先に、赤い紅葉がふわりと落ちていった。
 空の赤に、熔けてしまいそうなその紅葉を目で追いながら、青木はこの何とも言えない胸のざわめきをどのように表現し得るのか判らなかったし、もてあましてしまい。

 混乱した。




                                                             end.

Afterword

郷嶋郡治ー!青木君勧誘話。思いっきり断られてますけど。
郷嶋の吸っているタバコは「ゲルベゾルテ」。ドイツタバコ。舶来もの愛好者・郡治にぴったりだと思うのですよ!これは譲れない!(どうでもいい)
仕分け屋…えと。大塚英志『木島日記』の設定パクリです。すいません。邪魅読んでて、「郷嶋、あんた…山辺機関の仕分け屋!」って思ってしまって。ホントはダブルで2次創作って事で、木島の連中も出そうかなと思ったんですが、まあ関係ないので。戦前のお話ですけど面白いので是非。漫画もありです。あの辻少佐はすごかった…。
まあ、お約束に郷嶋×青木。しかも文蔵制服。郷嶋ってなんだかこういう生々しいのが浮かぶ。眼球愛撫。すいません、こういうの苦手な方…。まあこれも加賀乙彦『帰らざる夏』リスペクト。
青木君の家族構成、特に兄貴。まあ関係ない話ですな…まあ、書きたかったので。オリジナルです。妹は文と書いて「あや」ちゃんです。青木の戦前戦中のも。多分こんな感じでしょう。詳しいムダ設定はこことここ。兄も実は郷嶋に絡ませたい…。









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